今回も引き続きChâteau de Boucéelです。まず最初はエントランスからです。建物の入り口の
ドアを開けると、とても素敵な空間が広がっています。『ベルサイユのばら』の主人公オスカルが
降りてきそうな階段がまず目に入ります。とはいえ私は『ベルサイユのばら』を何となく知っている程度なのでちゃんとしたファンの方が、頷いて下さるかどうかはわかりませんが・・・
ここでチェックインやチェックアウトの手続きをするのですが、特にデスクなどがあるわけではなく
オーナーに声をかけるだけです。この素敵な階段は2階の客室への階段ですので、私は
上がったことはありません。そしてエントランスのドアの正面にあるのがダイニングです。
ダイニングに入る前に左右の部屋に通じる廊下がありますが、こちらはオーナーのプライベートゾーンです。映画に出てきそうな図書室を見せていただいたことがあります。
ダイニングは私の泊まっている部屋の隣です。2重扉になっているのですが、鍵が驚く程大きいのと開け閉めにコツが要るので私が鍵をかけるのはいつも内側の扉だけです。
(ダイニングルーム。宿泊者の人数分カップがセットされていて各自着席します。)
私の泊まるところは、部屋数が少なく朝食は8時30分から10時というところがほとんどです。
ここもそうです。ここはアメリカのリンデンのように8時30分に集合と決められて
いませんが、いつも自然と宿泊者全員が一同に会します。そして、ごく自然にみんなで
この時間を共有するのです。オーナーも参加していろいろな興味深い話を聞かせてくれます。
(朝食はコンチネンタルです。パウンドケーキとシリアルも用意されています)
このときは政治の話が好きな、オーストラリアの人がいて、私にもオーストラリアの政治と
日本の政治について意見を聞かれました。オーストラリアの政治・・・?
政治の話はタブーじゃないの~?しかも私、オーストラリアの政治ってどういうふうになっているか知りません。英連邦に加盟していることくらいは判りますが、そんなことくらい国旗を見れば誰でも知っていることです。
困った!と思いながらも、以前は難民に対して寛大であったオーストラリアが近年政策を
方向転換して難民に厳しい態度をとっているらしいが、それについてあなたの意見が聞きたいと
返し、どうにかセーフ。また日本の政治に関しては、安倍総理の金融政策は新聞紙面の数字上(当時)では評価されているけれど、大多数の国民にはその数字のような恩恵があるとは
思えないし、少なくとも私や友人の実感はどちらかといえば逆だと思うと答えました。
まさか朝食の席で大学時代のゼミのような話をするなんて想定外でした。ただ、こういう固い話は稀です。ですがお互いの国のことを話すのは普通です。また、偶然かもしれませんが、ここの
朝食では女性がハイヒールを履いていたり、おしゃれな人とご一緒することが多いです。最近はどこへ行ってもラフなスタイルの方が多いですものね。
(欧米の一部のB&Bでは宿泊者がすぐにお互い打ち解ける不思議な魔力があると感じます。)