この日はLa Croix d’Etainを後にして、モンサン・ミッシェエルの近くにある私のお気に入りの
B&Bへ移動する日なのですが、名残惜しい私は時間ぎりぎりまでここで過ごしました。
(お部屋でショコラを頂きながら、今日を目いっぱい楽しむことを考えました。)
出発する前にもう一度庭を散策することにしました。入り口のチューリップが可愛らしい!
日本では私は見たことのない綺麗なピンクです。品種の名前がわからなくて残念です。
花がたくさん見える窓の内側はオーナーさんのリビングルームになっていて、テレビをご覧に
なっていたり、愛犬と遊んでおられたり、ごく自然に生活されていて、私まで、まるで自分の自宅にいるかのように錯覚できてしまうのです。フランスのこんなおしゃれな街でそんな気分を味わえるなんて素敵過ぎると思いません?お隣は教会です。鐘の音が聞こえたらもっと感動したはず
ですが、滞在中は聞こえませんでした。
広い庭を区切っているような石の柵(?)がさりげなくあります。この柵の向こう側はより
ワイルドな大木が生い茂るイギリス風の庭園になっています。
そもそもLa Croix d’Etainの庭はどことなくイギリス風に思える庭となっています。ですがこの石の柵を背にしてでロココな衣装を着てポートレートを撮ればポンパドール夫人風になるのでは
ないかと思いました。きっと歴史があるお宅でいろいろな方の趣味が反映されて時を刻んできたのでしょう。そんな風に感じました。
赤いレンガ造りの庭にある建物。アーチのドアと窓がとっても素敵ですが、人が住んでいる
様子はなくて、たぶん、広いお庭をお手入れするための道具を収納しているのだと思います。
周りの緑はバラのようでした。もし花が咲いていたらもっと素敵なんでしょうね・・・
私の滞在中に芝刈りをトラクターみたいなものでしていました。芝生の中には白や黄色の
草花が咲いていて、とっても可憐だったのに、無残に刈り取られていく様子に私は絶句して
しまいました。
滞在中毎日、見つめていたすずらんともお別れなので、少しの時間庭で記念写真を撮らせて
もらいました。バラのアーチが見れなかったのは残念ですが、バラのシーズンだとこの
すずらんとは会えてなかっでしょうね。フランスでは5月1日に好きな人にすずらんを贈ると
聞いた事があります。ということはその時期がすずらんの季節なのですね。我が家でも
4月末から5月初めにかけてすずらんが満開になります。この素敵なブーケはぜひ我が家
でも作ってみたいと心から思いました。
出発前にオーナーが見送ってくれました。親切なフランス人に教えてもらいながらようやく
この駐車場にたどり着いたとき、オーナーは、『あら、あなた前にも家に来たことあるわよね。
確か雨が降っていた日だったわよね。』と覚えていてくれました。今度はバラのアーチが
見たいと伝えると6月にいらっしゃいと言われました。次回バラが満開であれば、もっと
長く滞在したくなってしまうかもしれません。
結局、本当に出発したのはお昼前になってしまい、ランチは高速道路にあるサービスエリアで、
というよくあるパターンになってしまいましたが、次回ご紹介するところも私の超お気に入りの
ところで誰にでも教えたくはないのですが、読者の方にはたっぷりお見せしますね!